DTM制作に欠かせない「サンプルパック」についてご紹介します。
サンプルパックとは、音楽制作で使用できる音素材をまとめたものです。
サンプリング文化はヒップホップやダンスミュージックの発展とともに広まりました。
レコードの一部分を切り出して新しい楽曲を作る手法は、現在の音楽制作にも大きな影響を与えています。
現在のサンプルパックは著作権処理された素材を自由に利用できるものがほとんどで、ドラム音源や効果音、環境音、ループなどさまざまな素材が収録されており、DAWソフトへドラッグ&ドロップするだけで利用できます。
「あらかじめ用意された素材を使うだけ」というイメージを持つ方もいるかもしれませんが、映画音楽、ゲーム音楽、CM、YouTube用BGMなどプロの現場でも当たり前のように活用されています。
近年では「Splice Sounds」「Loopcloud」といった月額制のサンプルパックサービスも人気で、膨大な素材の中から必要な音だけを検索してダウンロードできるため多くのクリエイターが利用しています。
また、サンプルはそのまま使うだけではなく、加工することでさらに効果的に活用できます。
「チョップ」と呼ばれる方法で素材を細かく切り刻んで再構築したり、ピッチを変えたり逆再生したり、リズムを組み替えたりすることで元の素材とはまったく違う効果を作ることができます。
なお、イメージ通りのサンプルを探すために、サウンドのカテゴリーを覚えておくと便利です。
例えば「Impact」で検索すると「ド〜ン」といった重い音や「シュワ〜」といった弾ける音が見つかります。「Impact」は、場面転換や強調したいシーンに適しています。
また、「Atmos」や「Texture」を検索すると空気感や質感を演出するサウンドがたくさんヒットします。環境音は空気感や世界観作りに役立ちます。「Riser/Uplifter」は上昇するサウンドで、徐々に盛り上げるシーンなどに活用できます。
■主なサンプルパックのサウンドカテゴリー
- Impact
- Uplifter / Riser
- Downlifter / Downer
- Atmos
- Texture
- Stab
- Glitch
- Scratch
- Break
- Foley
- Top
- Water Drop
- Lazer / Zap
- Sub Drop
- Reverse
- Fill
サンプルパックは作業を効率化するためだけのものではなく、楽曲制作のヒントにも繋がります。
Drumループの素材からトラック全体のイメージができたり、Atmosを聴いて曲の世界観が浮かんだりすることもあります。
「隠し味」にもなり、「発想のきっかけ」にもなるのがサンプルパックなのです。
DTMを始めたばかりの方は、まずは気になるカテゴリーを検索して、さまざまな音を聴いてみてください。新しい音との出会いが、次の曲作りのヒントになるかもしれません。
