「作りたい」を実現するチカラ。東京アキバミュージックスクール(TAMS)

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アイデアの正体

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作曲や編曲をしてみたい!
でも「自分からアイデアなんて出るわけがない」。
そんなふうに思っていませんか?

何もないところから音楽を生み出すのは、特別な才能が必要なことのように感じるかもしれません。
よく「アイデアが降りてくる」と言いますが、本当にそんなことがあるのでしょうか。

実際に突然メロディが浮かんだり、ふと曲の展開を思いついたりすることがあります。
そのほとんどは何もないところから生まれたのではなく、これまで聴いてきた音楽や心に残っている記憶が形を変えて現れているのです。

音楽好きで普段からたくさんの曲を聴いているなら、そこには作編曲のヒントがきっとあるはずです。

好きなアーティストの曲の雰囲気が印象に残っている。
子どもの頃によく聴いた音楽のコード進行が記憶に残っている。
最近気になっているジャンルのリズムが気持ちいい。
何気なく耳にしたテレビや街中の音楽が頭から離れない。

そんな音楽体験が、知らないうちに自分の中に蓄積されています。
それらが記憶の中から少しずつ姿を変えながら「アイデア」として現れ、新しい音楽として組み立てられていくのです。

たとえ同じ音楽を好きで聴いてきたとしても、同じような曲ができるわけではありません。
音楽は人によって捉え方が違います。メロディに惹かれる人もいれば、ドラムのリズムに惹かれる人もいます。ベースラインや音色、コード進行、歌詞に心を動かされる人もいるでしょう。
その曲の「好き」が違うからこそ、生まれる音楽も違ってくるのです。

聴いてきた音楽だけではなく、これまでの経験や見た景色、誰かと交わした会話、その日の出来事、好きなものや嫌いなもの、感じた気持ち。
そうしたものも音楽制作に大きく影響します。

例えば、爽やかで前向きな楽曲を制作していて行き詰まったとします。
早く仕上げたい気持ちを抑えて、気分転換に散歩へ出かけます。
空は青く、公園では子どもたちが笑顔で遊んでいました。そんな光景を見ていたら、自分まで晴れやかな気分になってきました。
そんな気持ちで帰宅して制作を再開すると、新たなメロディが生まれ、行き詰まりが解消されることもあります。

見たもの、話したこと、聴いた音楽。
すべての経験や体験が、音楽制作のヒントになるのです。

「作曲の引き出し」「アイデアの引き出し」という言葉を聞いたことがありませんか?
これは頭の中に蓄積された知識や経験のストックのことで、音楽制作におけるアイデアを生み出すために必要なものです。

長年音楽制作を続けている人の多くは、この「引き出し」を上手に整理しています。

「あのメロディの雰囲気を使おう」
「あの音色が合いそう」
「あのコード進行にしてみよう」

引き出しに蓄積されたものの中から必要なアイデアを選び、新たな曲を形にしていきます。
ある意味、音楽制作というのは、音楽や経験の中から「選ぶ」作業なのかもしれません。

何をどう受け取り、何を選んでどう組み合わせるのか。
その積み重ねが、自分だけの音楽になっていくのだと思います。
まずは、これまで聴いてきた音楽や、日々の中で感じたことを大切にしてみる。
そこから生まれた小さなアイデアを、自分の感覚で一つずつ選んでいく。

その先に、自分らしい一曲ができていくのではないでしょうか。