音楽の正解
音楽には、正解があるのでしょうか?
メロディーの正解、コード進行の正解、音色の正解、ミックスの正解。
音楽を作っていると、知らず知らずのうちに「正しい答え」を探してしまうことがあります。
完璧な音楽とは?
DTMでの音楽制作は、細かいところを何度でも修正することが可能です。
メロディーやコード進行を見直したりトラック数を増やしたり、ミックスをやり直したりすることもできます。
完璧にしたいという気持ちが、完成を遠ざけてしまうことさえあります。
そもそも「完璧」とは何でしょう?
音数が少ないと不正解なのか?
明るくはっきりした音が正解なのか?
そんなことはありません。
楽器数が多い豪華なアレンジを好む人もいれば、最小限でシンプルな楽器構成の音楽を好む人もいます。
派手な音が好きな人もいれば、ローファイなエモいサウンドを心地よく感じる人もいます。
人によって、そして作品によって音楽の「正解」は違ってきます。
正解は誰が決める?
プロの現場では、クライアントやプロデューサー、ディレクター、アーティストなど、プロジェクトによって正解の最終決定者が異なります。依頼された作品であれば、依頼者が求めているものを形にすることが大切です。
一方、趣味で音楽を作っているのであれば、正解を決めるのは自分自身です。
メロディーもアレンジも、「これでOK!」と判断しない限り完成には至りません。
「ちょっと違う」と思ったら作り直すことも必要ですし、「今回はこれで完成!」と判断することも必要です。
正解を決めるラスボス
そして忘れてはいけないのが正解の最終決定者である聴き手、リスナーです。
制作側が正解とした作品でも、聴き手に気に入ってもらえるとは限りません。
「この曲、何度も聴きたくなる」
そう思ってもらえたなら、それも一つの正解なのではないでしょうか。
聴き手の好みや反応を意識することも、音楽を作るうえでは大切です。
反対に制作側が何となく作ったフレーズやサウンドを聴き手がとても好きになることもあります。
人によって好きな音楽が違うように、音楽の「正解」も人それぞれ。聴き手の人数だけの正解があるのです。
制作側が意図した通りの反応を得られないところは、音楽の難しいところであり面白いところなのではないでしょうか。
自分にとっての正解は何なのか、
聴き手に気に入ってもらえるか、
そんなことを意識することも、音楽を作る楽しさの一つなのだと思います。

